百名山舐めたらあきまへん
@巻機山

 恒例となったピークハント活動、今月はジャージ満、本田氏共に登ったことの無い巻機山を選定。ややコースタイムが長いことが懸念材料だったが、最近の山行ではコースタイムを上回ることが多いため、「なんとかなるやろ」、と楽観。
 2009.7.11 朝7:00 高崎駅に集合。天気予報上は晴れになるらしい。北の山々は雲にスッポリと覆われている。例によってジャージ満号でドンドコと関越自動車道を北上。関越トンネルを抜け、2時間半で巻機山登山口である、桜坂駐車場に到着。
 9:30登山開始。巻機山の登山路は大きく3つあり、天狗尾根コース、ヌクビ沢コース、井戸尾根コースとあるが、前2コースは険しいせいか、下山禁止のコースとなっている。下山が井戸尾根コースになるのなら、同じ道ピストンするのもつまらん、ということで、天狗尾根コースを登ることとする。
 歩き始めてすぐに分岐。百名山の登山路にしては整備されておらず、藪に埋もれた登山路らしき道をえいやこら、と進む。少し進むと再度分岐。どうやら増水時のエスケープルートと本道らしい。あまり深く考えずに本道へ進む。やや高度を下げると沢沿いの登山路となる。ところが、登山路というか、岩に所々に印がある程度で、滑りやすい岩を飛び飛び、草にしがみつきながらの難路。ちょっと進むと目の前には大きな雪渓。雪渓をトラバースするため、水が勢い良く流れる岩を這い登る。ジャージ満見事に滑って本田氏に救助される一幕も。・・・・・ここ、ほんま登山路?
 沢沿いのルートは益々難路となる。沢沿いルートに嫌気がさしてきた頃、前方の大きな石に分岐の標示。ヌクビ沢出合(10:50)でヌクビ沢と天狗尾根に分岐している。このまま、しんどい沢登りを続けるダルいので、予定通り天狗尾根にルートを取る。岩の分岐の標示の前を通過すると、なにやら天狗尾根の文字の下に書いてある。・・・・「つらい」・・・・・ん!!!と思ったものの、そのまま進む。
 相変わらず沢登りが続く。・・・・と、今度は沢を埋め尽くす雪渓。雪渓の下は水が勢い良く流れ、その上を歩くのは気が進まない。沢横の道無き斜面をやんやこらと歩を進めるも、ラチがあかない。斜面も滑りやすく、非常に危ない。仕方ないので、雪渓の上を歩くことにする。ところが、登山路の印は雪渓の下の岩にあるらしく、雪渓上を歩いているとさっぱり分からない。地図上ではある程度のところで尾根に上るはず(地図上でも残雪時の見落とし注意、との表記;;)。あたりを見渡しながら歩くも、ガスが出てきて視界いと悪し。沢が分岐し、どちらに進むか迷うもGPSの高度から判断してもう少し上のほうだと判断し、雪渓の上を歩く。登山路の手がかりが何も無く、非常に不安。半泣き状態になりつつあった、その時、やや上のほうの岩に赤い矢印が!!
 天狗尾根の取り付き地点らしい。いそいそと雪渓を降り、岩の印に従い、登山路と思しき急坂を登る。が、草の繁茂が激しく、すぐに道を見失う。うーーーん、こんな登山路初めて(泣)。試行錯誤を繰り返しながら、登山路らしき道を模索する。悪戦苦闘しながらも、なんとか尾根道を発見。
 ところが、この尾根道、「急」+「非常に滑りやすい」で常に両手で草をつかみながらの4輪駆動状態でないととても登れまへん。登山路の除草整備があまりされていないのは掴めるようにするためか??
 兎にも角にも13:30 天狗の池に着。ろくに休憩もしていなかったので軽食休憩。コースタイムではここから割引岳まで50分、巻機山までさらに40分・・・・、下山はいつになるのやら(泣)。歩き始めると、相変わらずの急登+難路であるものの、ものの20分で割引岳到着。
 頂上付近は黄色の百合?が咲き乱れている。巻機山へ向かう登山路はがらりと、その雰囲気を変え、ひじょうーーーーーーーに歩きやすい。コースタイム上30分かかる分岐点まで15分程度。分岐点についたと思ったら、なんと、そこには巻機山山頂の標識。地図、GPS上共に、山頂ではない(標高差にして40mほど低い)。本当の山頂まで10分程度。一応ケルンがあるものの、他の標示は無し。なんでだろ?
 分岐点まで戻り、下山開始。木道、階段の登山路で、割引岳までの草ボウボウ、ツルツル滑落登山路とえらい違い。サクサク歩が進み、避難小屋を経由、ニセ巻機山で小休止。ガスが一時晴れ、巻機山の全容がちらっと見える。15:10出発。
 ドンドコ下山、下山、下山。濡れているため多少は滑りやすいものの、「明確な登山路」であるため、心理的不安も無く、快調に下山。16:30、桜坂駐車場に到着。駐車場の近くに入山者への注意看板があることに気がつく。「天狗尾根、ヌクビ沢コースは(初心者)入山禁止」(初心者は後から誰かが追記したもの)・・・・・やっぱり、ちゃんとしたコースじゃなかったのねん(泣)。結局、登り5時間、下山2時間弱という訳のわからんコースタイムとなってしまいましたw

「百名山といえども整備されていない登山コースがある!あんま舐めてかかっちゃいやん」
以上、本日の教訓でした。


道ないやんけっ!


ロッククライミングの道具はさっぱり用意してないんですけど・・・


えーんやこら、と登る本田氏


雪装備は全くもってないんですけど・・・・てか、登山路どこ?


雪見ると、嬉しいねん♪


お、ガスが晴れてきた?


花を愛でる本田氏


割引岳山頂。ガスってなーもみえまへん


巻機山山頂(のはず)


巻機山山頂の標識。なんでここに?ちなみに標高は1920m程度。


下山後、何時もの如く晴れ渡る巻機山。意外とデンとしてますのぅ

コースタイム
7:00 高崎駅
9:30 登山口 
10:50 ヌクビ沢出合
13:30 天狗の池
13:50 割引岳
14:20 分岐点
14:30 巻機山
14:50 ニセ巻機山
16:30 下山